2010年10月10日は、10・10・10と並びましたので、覚えやすく縁起が良いと、バンクーバーのあちこちの教会では結婚式が多かったとその日の晩のTVニュースで知りました。
そういう私も挙式撮影の仕事がその日にありました。
私は日本から来られる方々の海外ウェディングを既に百組以上撮影させて頂いていますが、その中でも今回は2度目となる日本人女性同士のウェディングでした。
日本では男性同士、女性同士の同性の結婚は認められていませんが、ここカナダでは2005年に同性結婚の禁止が憲法に反するとして、市民結婚法がカナダ議会を通過し異性間の結婚と同性間の結婚に区別がないことが法律で定められました。
私も含めこちらに長年住んでいる人は同性愛者(ゲイ)の同僚、知り会い、友人などがいることも多いです。でも同性同士の挙式(ゲイ・ウェディング)と聞くとまだ多少の驚きはあるものの(同性のカップルで一緒に住んでいる人は多いが結婚式をあげる必要がないと思っている人も多いため)もし、二人が式をあげるのなら喜んでお祝いしてあげよう、と素直に思う人は多いのではないでしょうか。
今回の挙式は普段市民が集い、地元市民の挙式も多いカナディアン・メモリアル・ユナイテッド教会でありました。ステンドグラスが豪華で赤いバージンロードが長いので、結婚式には特に人気の教会です。
地域の方々も多く参列された挙式でしたが、皆さんお二人の幸せに感激され祭壇で式が終わったあとも大きな拍手がしばらく鳴り止みませんでした。挙式後も"Congratulations(おめでとう)"の言葉を何度もお二人に掛けていました。
「日本では婚姻届は出せませんが、こちらカナダでは正式に結婚したという証明書を貰え、皆さまの前で今日こうして教会で誓いを立てることが出来て本当に幸せです。これから二人で今日のことを忘れずに毎日を幸せに過ごして行きます。」とお二人はスピーチされました。
挙式撮影は私にとっては仕事とは言え、お二人の大事な日に立ち合わせて頂けることにその度にとても嬉しく思っています。写真家という職業を選んで良かったと強く思う瞬間です。そしてそれはいつもの異性同士の挙式であっても、この日のように同性婚であっても全く変わりはありません。

今回のお二人はゲイ・ウェディング・ベルという日本の会社を通してこられました。教会から衣装の準備、送迎リムジンの手配まできめ細かいサービスをしてくれると評判です。
http://gayweddingbell.com/
以前NHK教育テレビの番組"ハートをつなごう"でも紹介された、女性同士のカナダでの結婚式もコーディネートされています。実は私はその時の結婚式もカメラマンとして撮影させて頂きました。
今回は同性婚という、日本に住んでいる方にはちょっと変わった話題でレポートさせて頂きました。
※日本ではゲイというと一般に男性の同性愛者のこと指しますが、こちらでは男性同性愛(ホモセクシャル)女性同性愛(レズビアン)の両方をまとめ同性愛者をゲイと呼んでいます。